A．お金を貯める銀行ではありません！ドングリを集めることから始める森への「総合案内所」です。
おじいさんは山に柴刈りに・・・おばあさんは川にせんたくに・・
「桃太郎」のお話は，ここから始まりますよね。日本の子どもなら，おそらく 「桃太郎」のお話を知らない人はいないと思うけど，「柴刈り」って知ってる？ 今の大人の人も「柴刈り」ってきいても「芝刈り」という漢字をあてて「ゴルフ場」のことを思い浮かべるらしい。それに，川で「洗濯」するっていうのも，汚い川がほとんどだから，今の時代には考えられないよね！特に都会では・・・。
今のように電気やガスが自由に使えるようになったのは，ほんの数十年前からです。それまで，私たちは，日常の燃料は，山の落ち葉や枯れ枝という「柴」がすべてでしたし，薪や炭の形で森林のエネルギーに頼ってきました。また，住宅・家具・生活用品など暮らしのほとんどが森林の恵みである「木」をたくさん使う文化に支えられてきました。
しかし，今は，どうでしょう？
日本が使う木材の80％以上が外国から輸入されています。日本には，輸入しなくても使える森林資源がたくさんあるにも係わらずです。そして，山は，ゴミ捨て場になったり土砂取り場になって，自然がどんどん壊されています。
なんだかおかしい思いませんか？
でも，どうすればそんな森のことを考える仲間を作ったり，実際に森を守る活動が出きるのか，わからない人が大半です。
そこで，考え出されたのが「どんぐり銀行」です。
子どもでも大人でも誰でも参加できます。難しいことはとりあえずおいといて，ドングリを拾って預けると「通帳」が作られて，そしてお家に「どんぐり通信」が届くようになります。「どんぐり通信」には，いろんな森づくりの情報が載っています。自分の年や興味のあることなどにあわせて好きな森に通うことが出来ます。
どんぐり銀行は，はじめて森へ行ったり関わったりしたい人のための「総合案内所」なのです。